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『ヘナで染めると縮毛矯正やデジタルパーマがかからない?』噂の真相

『ヘナで染めると縮毛矯正やデジタルパーマがかからない?』噂の真相
お客様
お客様

ヘナで染めるとパーマや縮毛矯正ができなくなると聞きました。

染め始めた場合は『ヘナ』か『パーマ』のどちらか一方のみを選ばなければいけないのでしょうか?

結論から言えばヘナで染めたことのある髪の毛であってもパーマや縮毛矯正を行うことは可能です。

実際にヘナ歴2年ほどの私の母も2ヶ月に1度の周期で染めていてパーマをかけておりますがしっかりとかけることができています。

髪が健康になることでかかりにくくなるということはありますが全くかからないということは考えにくいでしょう。

では、なぜそのような誤った認識が広まってしまったのでしょうか?具体的に解説をしていきます。

 

ヘナで染めると縮毛矯正やデジタルパーマがかからない?

結論から言えばかけることはできます。

ヘナで染めているお客様やこれからヘナを初めてみようとされるお客様の8割くらいの方から質問をいただきます。

お客様
お客様
パーマや縮毛矯正は諦めなければいけませんね

全くそんなことはありません。パーマもストレートもかけることはできます。

ヘナをしている髪に縮毛矯正をかけることはできるの?

ヘナで縮毛矯正がかかることを証明した画像ヘナ歴3年の方に縮毛矯正をかけました

3年ほどヘナを繰り返して白髪染めをしながら1年に2回ほど縮毛矯正を実施しております。

ヘナの効果で髪も綺麗になり縮毛矯正も問題なくかけることができています。

ヘナをしている髪にデジタルパーマをかけることはできるの?

ヘナでデジタルパーマがかかることを証明した画像ヘナ歴1年の方にデジタルパーマをかけました

ヘナで白髪を染め始めて1年くらいになるお客様のケースでもかけることはできます。

もともと髪質がしっかりされている方なのでかかりにくくなることは確かです。しかしパーマの薬剤でコントロールすれば無理なくかけることはできます。

ヘナで染めると健康になるから縮毛矯正やパーマがかかりにくくなる

ヘナは髪の密度を高めます

年齢を重ねたりダメージが進むと髪の中の栄養は向け出してしまい密度が低下していきます。

そのような髪でもヘナで染めると密度がアップし健康な状態に近づいていきます。

ここをしっかりと見極めていないとかかりにくい、もしくはかけることができないという状況に陥りやすくなってしまいます。

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健康な髪とダメージをしている髪

健康な髪の方の場合は縮毛矯正やパーマはかかりにくくなります。

反対にカラーをしていたり年齢を重ねることで髪質が低下している方の場合は縮毛矯正やパーマがかかりやすくなります。

かかりにくい場合は強い薬剤を、かかりやすい方の場合は弱い薬剤を使用することが一般的です。

見た目はカラーをしている髪や髪質が低下しているように見えても、ヘナで染めていると健康な髪質になっています。

ヘナをしている髪の毛への薬剤選定

『ヘナをしている髪の毛は健康』と言うことを理解せずに縮毛矯正やパーマをかけてしまうとうまくかからないという事態を引き起こしてしまいます。

美容師
美容師
私自身はヘナをしている方への薬剤の設定は1〜2段階強く設定しています。

もちろんヘナをしているペースや続けている期間の長さによって異なるので一概には言えませんが基本的には強くすることが多くあります。

ヘナと縮毛矯正・デジタルパーマをかける順番は?

基本的には縮毛矯正やデジタルパーマを先にかけていきます。理由は色落ちにあります。

これはヘナだけでなくアルカリカラーでも同様ですが縮毛矯正やパーマの薬剤を髪につけると染めていた色素が抜けてしまいます。

つまり先にヘナで染めてから縮毛矯正やパーマの順番で行うとせっかく染めたヘナの色が落ちてしまうと言う状態になります。

縮毛矯正やパーマで色が落ちた状態を見てからヘナで抜けた分の色を補うことで綺麗な染まり上がりを表現することができます。

ヘナで縮毛矯正やデジタルパーマがかからないケースもある?

基本的にはかけることはできますが次のような場合はかからないと判断することもあります。

  • ヘナを超短期間で行なっている
  • 化学染料を含むヘナで染めている
  • 過度なダメージが見られる

順番に解説をしていきます。

ヘナを超短期間で行なっている

ヘナを数日〜1週間ペースなどハイペースで長い期間染めている場合はかけることができないケースもあります。

また長い期間行なっていなくても直近で短期間に複数回行なっている場合も同様です。

基本的には多くても1ヶ月に1〜2回以内が適正なペースです。髪に負担がかからないことは確かですがやりすぎは良くありません。

化学染料を含むヘナで染めている

私が考えるヘナは『天然ヘナ』のみですが世の中には化学染料を含むヘナも存在します。

香草カラー、ハーブカラーなどヘナのようなものを使用している場合に関してはパーマがかからないと言うケースも考えられます。

使用する前にはどんなものなのかを把握しておくようにしましょう。

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過度なダメージが見られる

ヘナで染めているかどうか以前に縮毛矯正やパーマがかかる状態ではない髪の毛に関してはかけることはできません。

ダメージが大きく見られる方にはまずは『かける準備の提案』を行い髪の状態を長期的に整えることから始めていきます。

『ヘナで染めると縮毛矯正やデジタルパーマがかからない?』噂の真相 まとめ

要点のまとめ
  • ヘナを使用していても縮毛矯正やパーマはかけることができる
  • ヘナを使用していると髪は健康な状態なので薬剤は1〜2段階強く設定する
  • ヘナ選びや使い方を間違えると状況によってはかけることができないことも

美容師側のヘナへの認識もまだまだ低く、触ったことすらないと言う美容師は多くいます。

そのような方の場合はもちろん知識がないことからヘナ=パーマはかけられないと思い込んでいることがよくあります。

しかし、ここで解説をしたように実際にはかけることはできます。

1つの意見に惑わされずに総合的に判断をしてヘナと付き合って行くようにしましょう。