一般的にトリートメントというとお風呂場で使用するものや美容院で使用するものを想像されると思います。
それらと同じようにヘナにも髪の毛をケアするトリートメント効果が備わっています。
トリートメントというカテゴリーの中ではヘナは唯一のオーガニックトリートメントになります。
(オーガニックの定義は様々ですが、この記事では自然なものと解釈します。)
この記事ではトリートメントとヘナトリートメントの違いとその効果について解説をしていきます。
トリートメントとヘナオーガニックトリートメントの違いは何?
一般的に言われるトリートメントとヘナオーガニックトリートメントは髪の毛をケアする目的は同じものの得られる効果は全く異なります。
トリートメントは髪の表面をコーティングし整えることで髪をケアしていきます。手触り感が向上することやサラッとした質感を表現することができます。
ヘナオーガニックトリートメントは髪の内側にヘナの成分が定着することで髪の密度を高めることができます。
髪の毛を綺麗にしてくれるという点では同じものの同じトリートメントでも仕上がりの質感は大きく異なります。
ヘナオーガニックトリートメントの2つの効果
ヘナオーガニックトリートメントで期待できる効果は2つです。
- 髪密度のアップ
- キューティクルの引き締め
順番に説明していきます。
髪密度のアップ
ヘナに含まれる成分は髪の中に入るとタンパク質にくっつく性質があります。
これにより加齢やダメージによりやせ細った髪の密度を高めることができ、健康な髪の毛の状態に近づけることができます。
ボリュームの出にくい方、猫っ毛の方は特に効果を感じやすいです。
キューティクルの引き締め
カラー、パーマ後の髪やダメージを受けている髪はキューティクルが開いた状態にあります。
開いた状態のキューティクルからは中の栄養が抜け出したり手触りが悪くなるなどの悪影響が起こります。
ヘナオーガニックトリートメントは開いたキューティクルを引き締めてダメージの予防をする効果があります。
ヘナオーガニックトリートメントで効果を感じられる人、感じられない人
次のような方はヘナオーガニックトリートメントで効果を感じやすいです。
- 髪質が細毛、軟毛の方
- 年齢を重ねて髪の毛が弱って来た
- 過度なダメージで髪の毛がテロテロな状態になってしまった
このような方は髪密度をあげるヘナオーガニックトリートメントが効果的です。
ただしヘナショックと言われる状態に陥りやすいので注意が必要です。ヘナショックに関しては後ほど解説をしていきます。
反対に次のような方は一般的なトリートメントの方が効果を感じやすいです。
- 髪質が太毛、硬毛の方
- 髪の毛が健康で水を弾く
- カラーやパーマなどはしておらず硬くて髪が扱いにくい
このような方はトリートメントに含まれる油分を補うことで髪が扱いやすくなります。
ヘナオーガニックトリートメントでのケアを行なっても無駄なことはありませんが効果を感じにくい髪質であると言えます。
ヘナオーガニックトリートメントのデメリット
解説の中で出て来ましたがヘナオーガニックトリートメントにはヘナショックという現象が起こる可能性があります。
ヘナは髪の毛に触れると表面に付着している油分を吸い取る性質を持っています。
これ自体は悪いことではありませんが髪の表面から油分がなくなると一時的に手触りがギシギシな状態に陥りダメージが進行したように感じてしまいます。
この現象が『ヘナショック』と呼ばれています。
ヘナオーガニックトリートメントをした後は一般的なトリートメントで油分を補っておくことでヘナショックを緩和することができます。
また数日経過すれば自然に分泌される皮脂により元通りの手触りに戻っていきます。
ヘナオーガニックトリートメントのやり方
ヘナオーガニックトリートメントを取り入れるには2つの方法があります。
- ヘアカラーと併用して行う
- ヘナオーガニックトリートメントを単体で行う
それぞれのメリットをお伝えしていきます。
ヘアカラーと併用して行う
ヘナで染める場合は根元を染めるのと同時に毛先までヘナオーガニックトリートメントを塗布していきます。
アルカリカラーと併用する場合も同様に毛先に塗布することで効果を得ることができます。
その際は根元に対しての効果を感じられないので根元の立ち上がりやボリュームアップ効果をは薄れてしまいます。
ヘナオーガニックトリートメントを単体で行う
ヘアカラーをされていない方、もしくはトリートメントのみを希望されている方は単体で行うことも可能です。
色が染まることを避けたい場合は無色のヘナを組み合わせることで対応することが可能です。
ただしトリートメント中の時間が長くかかってしまうこととそれに伴いコストが余分にかかってしまうことがデメリットとなります。
ヘアカラーと同時に行うことが可能であればコストパフォーマンスも高くなります。
ヘナオーガニックトリートメント まとめ
- トリートメントは表面にヘナオーガニックトリートメントは内側に作用する
- 使用する際にはヘナショックに気をつける
- ヘアカラーと併用すると時間もコストもお得に済む
お店ではとても人気のあるメニューです。
ヘナのお客様のほとんどが実施されていますし、アルカリカラーのリタッチをされる方からも好評です。
過去にトリートメントの施術で重くなりすぎた、ベタつきが気になったという方はヘナオーガニックトリートメントとの相性がいいように思います。
気になる方は是非お試しください。