- ヘナで染めたら指も通らないくらいにゴワゴワになりました
- ヘナで染めたら髪が傷みました
- ヘナにトリートメント効果があるなんて嘘ですか?
これらは実際にある相談です。
まず結論から言えばヘナの特徴と正しい使い方を知らなければこのような現象に悩むことになります。
逆に言えばヘナの特性を理解していれば簡単に対処することもできます。
実際にTorarではアルカリカラーのリタッチの方でも好んで毎回毛先までヘナを塗って欲しいと希望される方がほとんどです。
そしてその全ての方がヘナのトリートメント効果に魅力を感じられています。
反対に他店や自宅でヘナを使用してゴワゴワになった経験をされている方からは毛先までは塗って欲しくないと言われることもあります。
この差はどこから来るのでしょうか?
ヘナで染めたらゴワゴワに?それは『ヘナショック』という現象
ヘナで染めたら髪が傷んだ、ゴワゴワになったという現象はヘナショックと呼ばれるヘナ特有のものです。
アルカリカラーなどのようにダメージの原因となるものは含まれていないので傷んでしまったという訳ではないので安心してください。
なぜこのような現象が起こるのかを解説します。
髪の毛は常に守られている
実は多くの方の髪の表面はダメージや癖の影響からデコボコしています。
これを均一にするためにトリートメントやオイルをはじめとしたスタイリング剤でコーティングをして手触りを向上させています。
コーティングは日々のシャンプーでは落ちにくく何層にも重なり合って髪の表面に残ります。
ヘナは油分を吸着して落とす
ヘナの1つの特性として油分(トリートメント成分)を吸い取るというものがあります。
髪についている油分を落とした時に髪本来の状態が姿を表します。
普段のこの状態に慣れていない方は髪の毛がとても傷んだというように感じてしまいます。
これがヘナショックと呼ばれるものです。
ヘナショックは悪いことなの?
ではこのヘナショックは悪いものなのでしょうか?
結論から言えば悪いことではないと思っています。
髪がゴワゴワになるという点だけを見ると悪い効果にように思えますが、結果としていい作用をもたらします。
何層にも重なるトリートメントはどんどん劣化していきます。しかし日々のシャンプーでは落とすことができません。
それどころか古い層の上にどんどん新しい層が重なって来るので吸着は強固なものとなります。
ヘナを使用して定期的にリセットをすることで髪は健康な状態を維持することができるということも言えます。
ヘナで染めたらゴワゴワをサラサラに変えるヘナショック対策
髪の状態をよくすると言っても扱いにくくなってしまっては本末転倒です。
でも、それはたった1つのポイントを理解しておくことで簡単に解消することができます。
それは油分を戻すことです。
髪に油分はどうやって戻せばいいの?
ヘナで染めた後にトリートメントを使用して油分を戻せば染める前の質感を保つことができます。
ここで気をつけて欲しいことは通常のトリートメントでは効果が弱いということです。
使用するのものは油分が多く含まれる『ヘアマスク』などが望ましいと言えます。
これだけで簡単にヘナショックを解消することができます。
ヘナを熟成させることでもヘナショックを軽減できる
ヘナが油分を取り切る作用が大きく働くのが混ぜたてのヘナと言われています。
つまり作りたてのヘナを塗るとヘナショックは強く働きます。
ヘナは作ってから3時間以上寝かせた状態で使用することでヘナショックの作用を軽減することができます。
よくトリートメント効果を感じるには3時間以上放置する必要があると言われていますが、その理由はここにあります。
そのままでも3〜4日ほどで緩和していく
そのままの状態でも3〜4日ほどが経過すれば頭皮から油分が分泌されてゴワゴワ感は緩和されていきます。
本質的に髪を痛ませている訳ではないので時間が経つごとに元の状態に戻ります。
ただしヘナショックは染める度に起こるので気になる方はヘアマスクを使用して油分を早い段階で補うことが有効だと思います。
ヘナショックでゴワゴワに?サラサラな髪を手に入れるには? まとめ
- ヘナは髪の油分を取り除く性質がある
- 髪の油分がなくなることで髪本来の状態が現れ場合によっては手触りが悪くなることも
- ヘナで染めた後はトリートメントを使用して油分を補うことで手触りが改善される
ヘナの特性を理解していれば手触りの悪化ということはごく当たり前のことでもあります。
手触りの悪化という点で見ればヘナショックは悪い印象を与えがちですが長期的に見れば髪のためにはいいことでもあります。
対策をとってコントロールすることもできるのでうまくヘナと付き合うことが大切です。