たくさんあるヘナの中でどれが安全なのか区別がつきません。
安全なヘナの見分け方などはありますか?
私の中ではヘナは成分がヘナだけでできているものだと思っています。
しかし世の中では天然のヘナ、化学染料を使用しているヘナ、ジアミン染料を含むヘナが存在します。
この記事ではあえて3つのタイプのヘナを比較してどれが一番安全性が高いものなのかを考えていきたいと思います。
ヘナを選ぶ際の参考に役立てていただけると幸いです。
ヘナは安全性が高いカラー剤か?
ヘナは安全性が高いという事実は多くの方が理解していると思います。
その理由の1つが自然界に存在する天然の染料で添加物なく髪を染めることができるということが大きな要因です。
一般的なアルカリカラーと比較すると次のようなメリットがあります。
- ジアミン染料を使用していないのでアレルギーリスクがなくなる
- 過酸化水素水を使用していないので肌への負担がない
- アルカリ剤を使用していないので髪への負担がなく刺激臭もしない
一例ですがこれらのことから考えてもヘナは安全性の高いカラー剤であるということが言えます。
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ヘナの安全性は添加物の有無で決まると思う
しかし世の中で呼ばれているヘナの中には添加物をプラスして都合のいいようにコントロールされているヘナも存在します。
それらを含めるとヘナは次の3つのパターンに分類することができます。
- 天然の染料でできたヘナ
- 化学染料を含むヘナ
- ジアミン染料を含むヘナ
どれも同じように一括りにして『ヘナ』と呼ばれていますが本来ヘナは天然の染料でできてるヘナのみであるはずです。
一見するとどれも同じように見えますが安全性の観点からすると大きな違いがあります。
天然の染料でできたヘナ
基本的にヘナと呼ばれるべきは天然染料でできているものだけだと思っています。
化学的なものを一切使用していないので安全性は最も高いものです。
ヘナは安全性が高い代わりにできることは制限されてしまいます。
染めることに手間がかかることや色の選択ができない点についてはデメリットにもなりえます。
でもそれが天然であるがゆえにだと思うので手間がかかるものこそ安全性が高いと考えています。
化学染料を含むヘナ
ヘナをベースにトリートメントカラーに使用される染料(塩基性染料)をプラスして作られています。
またヘナの発色を時短し早く染めるためにアルカリカラーにも含まれている酸化剤を使用しています。
染料の観点で言えば比較的負担の少ないものではありますが酸化剤を使用している点で言えば頭皮にかかる負担は大きいものとなります。
ヘナをより簡単に手軽にできるというメリットを得るために安全性についてはリスクが高くなっています。
ジアミン染料を含むヘナ
1番怖いのはジアミン染料を含むヘナです。
これはヘナという名前はついていますがアルカリカラーと同等のリスクが伴うと理解してください。
安全なもので染めたい、けれど白髪はしっかりと短時間で染めたいという意見により生まれたものです。
この類のものは過去にアレルギーの発生や頭皮の刺激などが頻発しトラブルを多く発生させたという歴史があります。
今でもこれをヘナだと思い込んでいる美容師も多く、ヘナで染めたはずなのに刺激やアレルギーの発生などのトラブルを経験したという方の相談も多くいただきます。
ヘナで黒く染まる、短時間で染まる、白髪がしっかりと染まるは全てジアミン染料を含んでいると思っていてください。
ヘナを選ぶ基準は安全性か?染まりか?
個人的には化学染料を含むヘナもジアミン染料を含むヘナも悪いものだと思ってはいません。実際にこれらと相性のいい方もいらっしゃいます。
ただし安全性を重視する場合は全くの別物です。そしてヘナを選ぶ方の多くは安全性を求められています。
そのような方にとっては天然のヘナを使用すること以外は考えないほうがいいと思います。
特にジアミンアレルギーの方や頭皮が刺激を受けやすい方の場合は使用することで大きなトラブルを招くことは確実です。
使用する前には天然のものなのか、化学染料を含むものなのかを明確にしておくようにしましょう。
安全性の高いヘナとはどんなもの? まとめ
- 世の中に存在するヘナは3つのカテゴリーに分けられている
- 安全性の高いヘナは天然染料のヘナだけ
- ジアミンアレルギーの方や肌が敏感な方は化学染料を含むヘナを使用するとトラブルを引き起こす可能性がある
考え方は人それぞれなので何を使うかはその人の判断です。
それは理解した上で本来安全性を求める方がうまい謳い文句に騙されて化学染料を含むヘナを使用しヘナを嫌うというケースは非常に多くあります。
そんなトラブルに巻き込まれないためにもこの記事を書きました。
ヘナを選ぶ際、ヘナを初めて染める際にがっかりとしないためにもヘナ選びは慎重に行いましょう。